職場の同僚が、「小学校で楽しかった思い出がない」と言います。
本当かな、忘れてるだけでないの?と、もう一人の同僚と思い出話。
友達との遊びももちろんだけど、普段の授業も楽しいものがありました。
先生の体験談を聞いてわくわくしたり、怖いものがうようよいたり。
今はとてもできないと思う変なこともしてみたり。
3年生の時の先生は、伊勢湾台風で弟をおんぶして逃げたおかげで流されなかったとか。
口裂け女に放課後校舎内で追いかけられたりとか。
磁石を使ったおもちゃ作りで、一人だけ変なカニロボットをつくったこと。
小学校の吹奏楽で遅くなった夜、校舎の中庭から見上げた大きなオリオン座。
集団下校で帰るときの音楽。夕方の月は三日月。
門の前には怪しげなものを売るおじさんがたびたび出没。
観察池に何故か浮き沈みしていたカブトガニのはく製。
校舎の北側のプールは凍ったらうわばきでスケートできて。
ストーブの上でおもちやパンを焼くのは隣のクラスに内緒。
福岡の小学校の校庭の砂には小さな貝がいっぱい。なのにはだしで体育。
飼育小屋のオウムは興奮して瞳がすごく小さくなる、のが楽しいのでついあおる。
転校が多く3つの小学校と2つの中学校に行ったので、地域による学校の違いも不思議でした。
ほじくればいくらでも出てきそうな小学校の日々。
一緒に過ごした人たちも、時々ほじくっているといいな、と思うのです。